ジョニイの無目的室

目的なく、ただつらつらと。

笑い

中学生から高校ぐらいにかけて、お笑い芸人になりたいと思っていた。当時はダウンタウン全盛期でとにかく芸人に憧れていた。ダウンタウンは小学校のときからの同級生だ。だから僕もコンビを組むなら同級生とでなければならないという思い込みがあって、中学…

物語の結末

昔話だけでなく、物語には必ず終わりがある。その結末こそが物語の一番重要なキモであるという捉え方は少々不十分であるように思う。 オチこそ全て、というわけではないはずだ。なのに物語を見るとき、受け手は結末を過剰なまでに重要視する。物語は全て、そ…

境界線という解釈

昨日、矛盾についてあれこれ書いたけれど、そこから出発してさらにあれこれ。 矛盾という言葉を使って言いたかったのは複数の構えが同時に存在するというのはわりと自然なことだという話だ。 一つの物事については、一つの解釈や答えしか存在してはならない…

矛盾力

矛盾というのは基本的にはネガティブに捉えられるものだけれど、多義的という言葉に言い換えたら、意外とわるいものでもないような気になれる。 そもそも矛盾というのは、なんでも貫く矛と、なんでも守れる盾という相反していて辻褄の合わないものを表す言葉…

交差点

車で街を走っていたら、交差点で高齢の男性が信号を渡っていた。男性は足が悪いようで、足取りがかなりゆっくりだった。その横を自転車や下校途中の小学生などがさっそうと通りすぎていく。信号が青に変わった瞬間から渡り始めている男性だが、渡りきれるか…

しっぺい太郎

自分の昔話紙芝居のYouTubeでなぜか「しっぺい太郎」の動画だけが800回以上再生されている。登録者数50人ほどのYouTubeなのにしっぺい太郎だけがなぜ再生されるのか謎だった。 ネットで「しっぺい太郎」で検索してみると、悉平太郎(しっぺいたろう)をモチー…

ため息

主観と客観。自分という主観でしか物事を見ることも感じることも生きることもできない。 人の話を聞け、というのはそんな主観から少し離れた視点で、客観的に物を見てみることを促すために言われる。 主観と客観のバランスが程よくとれている人というのが理…

妻と息子のちゃまちゃま(仮名)が妻の実家に帰っていて、今夜は自分の実家で晩ごはんを食べた。 母が一人で暮らす実家。晩は焼肉だった。奮発していい肉を用意してくれていた。他愛ない話をしながら母の手料理をいただく。 先日、月参りでお寺さんが来る日に…

価値転倒

聞いた話だけれど、ある女性をゲイバーに連れて行った際に、その場にいる男たちが自分に全く見向きもしないので女性がショックを受けたという。その女性は容姿端麗でモテまくっており、男は皆、自分に魅了されるものだと思っていたらしいが、たとえゲイとは…

SMと自己解放

ある人と話したときに、ふとSMの話になって、その人は人間の欲望にとても興味があって、SM界隈に潜り込み、自身も女王様の前で紙パンツをはかされた経験があるそうだ。女王様にトイレに行っていいか聞くと、「ダメだ。その中でしろ」という。その命令に従っ…

言葉

ブログをある時期、集中的に書いたり、なんとなく書かなくなって、また思い出したように書いてみたりと、適当にブログ続けている。 とくに読み返すでもなく、書き終わって投稿してしまえば満足して、書いた内容も忘れてまた他のことにあれこれ考えを巡らせた…

常連

喫茶店で「いつもの」で注文が通ったり、「いつものですね」と店側から言われるようになると、自分もいよいよ常連として認知されたということになる。 ただ、その瞬間に、自分はこの店に、客という存在ではなく「あの」客という存在として認識されているとい…

お彼岸

昨日、お彼岸の墓参りに行った。母と妻と息子のちゃまちゃま(仮名)と。 ちゃまちゃまは7ヶ月を目前にしての墓参りデビューとなった。お墓の前ではキョトンとした様子だったが、連れてくることができてよかった。 父が亡くなってから1年以上経った。父が亡く…

本当はこわい昔話

本当はこわいグリム童話とか、大人もぞっとする日本昔ばなしとか、子ども向けのおとぎ話は実はこんなに残酷なんだと暴露する類の本がある。 最近は絵本でも本来は殺しているところがこらしめるだけに変えられたり、ひどい行いがマイルドな行動に改変されたり…

空白

自己開示があまり得意ではない。 自分の本音みたいなものは、よほど意識して出そうとしない限り表には出ないほうだ。 でも一方で自意識は忙しく、その内面はあくまで自分の内部でのみウヨウヨと動き回っており、そのバランスをとる意味で自分は創作や表現を…

類型化という誘惑

東京でライターをしている中学時代からの友達から連絡があって、その友達が関わった本に関連した番組がEテレで放送されるとのこと。さっそく録画してその放送を観た。 その本は岸政彦という社会学者が編纂した「東京の生活史」という本。 以前、この人の「断…

テレビやら人前での振る舞いやら言葉やら

先日、 テレビの取材を受ける機会があって、 素人が人生に影響を受けたマンガを語るというとある番組の1コーナーだったのだけど、僕ははじめマンガの内容を紹介するだけかと思っていたら、 それよりもそのマンガが僕の人生にどのような影響を及ぼしたのかと…

わからないということ

久しぶりに黒沢清の「CURE」を観た。 やっぱりすごい映画で、全編禍々しさがみなぎっているが、とくにラストの切れ味にはあらためて驚いた。 これで終わっていいのか、という驚きと同時に、べつにこれで終わってもいいんだよなという清々しさと解放感もあっ…

昔と今を越えて

昔話は「昔々」で話が始まるが、当然昔の人々が聴いていた昔話も、昔の人々にとって「昔々」のお話だった。 でもその「昔々」が昔の人々の生活や価値観と地続きのリアリティがあったと思う。 でも今は、昔話で語られるお話の時代とは生活様式も価値観もだい…

バリウム

先日、健康診断を受け、はじめてバリウムを飲んだ。 「味は何にしますか?」と聞かれ、いくつかのフレーバーの中から最も飲みやすそうなレモンを選んだ。 胃を膨らます炭酸みたいな粉を飲み、その後にバリウムを飲んだ。飲みにくいとは聞いていたが、味はレ…

寝返り

今朝、息子のちゃまちゃま(仮名)が寝返りをしそうな素振りを見せていたので、妻とちゃまちゃまを布団の上で転がしてみたりして寝返りの練習みたいなことをしていた。 うつ伏せはすっかり慣れた様子だし、半身になって横を向くのもだいぶ体が起き上がるように…

からいもと盗人

「わらしべ長者」の動画ができたので、次は「からいもと盗人」に取り掛かる。 この話、 昔話の本には載っていなかったが、坂口恭平が薦めていたので、まんが日本昔ばなしのやつを見てみた。 今まで道徳的な美談話を避けながら話を選んできたところがあるが、…

自分語りをつらつらと

わらしべ長者の絵を描き終え、スキャンも終わった。あとは効果音を集めて編集だ。 昔話の紙芝居をもう30本以上作っているけど、お話や、お話を通して何かメッセージを伝えたいというよりは、作って発信するということ自体に自分は価値や満足を感じているよう…

千の顔をもつ英雄

今はわらしべ長者の動画用の絵が途中でストップした状態だ。なんだかんだで絵を描く時間を確保するのが難しい。 土日で少しでも進めばよしとしたい。 わらしべ長者が完成したら、次は昔話についての駄話動画に取りかかろうと思う。 紙芝居動画を作るよりは早…

物語

全く関係のないAという事象とBという事象があるとする。その二つをつなげて意味づける。簡単に言うと、それが物語だ。 泣いている人の画像Aと、お葬式の画像Bを並べると、ある人が亡くなり、その家族か親しい人かが悲しんでいるように見えるかもしれない。で…

デヴィッド・バーンと山田孝之

映画「アメリカン・ユートピア」が すごくいいらしい。予告編を観ただけでも最高な気分になれる。 元トーキング・ヘッズのフロントマンデヴィッド・バーンのライブ映像をスパイク・リーが監督した作品だ。 脳みそではなく感覚に浴びせかけてくるような映像と…

昔話の摩訶不思議

昔話には超現実的な要素がいろいろと出てくる。 桃太郎の大きな桃、浦島太郎の玉手箱、一寸法師の打ち出の小槌や、神様からのお告げなど、数限りない。 昔話は寓話だ。この世のたとえ話。 ということは、それらはこの世界の何かを象徴しているはずだ。なんだ…

首のない影

昔話といえば、勧善懲悪、説教くさい、子どもだましというイメージがわりと一般的ではないだろうか。 でも昔話の本をいろいろと読んでみると、実はそうでもない。勧善懲悪とか教訓譚みたいな話は、明治以降に教育目的で学校教科書に掲載されたり、絵本になっ…

昔話という原野

昔話の本を読んでいていいのは、何より話が短い。すぐ読める。 柳田國男の「日本の昔話」には1ページ未満の話がざらにある。長くて3〜4ページだ。 なんでこんなに短いかというと、あらすじしかないからだ。登場人物の内面の描写とか、行動の理由や背景とか、…

健忘録

YouTube用の昔話解説動画を作ろうと叩き台を書いていたのだけど、なんだかそれっぽく情報をまとめているだけのつまらないものになりそうだと気づいて一旦やめた。 こうも気張って、よくある風の講座っぽい感じに仕立て上げようとしてしまう無意識の社会性と…